仕事へのモチベーションを取り戻すためには?3つのポイントを解説

 

調子はどうですか、本当に大丈夫?最近、無理をして明るく振る舞う人たちをよく見かけます。しかし、心の中では落ち込み、仕事へのモチベーションを上げるのが難しいと感じているのではないでしょうか。

楽しみに待っていた休暇は、当初考えていたものとは違うものになってしまった、または休暇そのものがなくなったしまったという人もいるかもしれません。また、にぎやかなオフィスに戻りたいという気持ちも薄れ、どこかあきらめてしまっている人もいるのではないでしょうか。

仕事へのモチベーションを取り戻すための3つのポイント

普段、ポジティブで楽観的な人ほど難しい状況に置かれています。そういう人ほど、「自分の仕事への熱意はどこに行ってしまったのか。どうすれば、モチベーションを取り戻せるのだろうか」と自問自答してしまうからです。今回のブログでは、仕事へのモチベーションを取り戻すための3つのポイントについて解説いたします。

1.自分に正直かつ優しく 

落ち込んでいるときほど、その感情を隠し、「しっかりしなければ」と自分に言い聞かせてしまいがちです。このような方法もありますが、つらいということを受け入れて自分の気持ちに耳を傾けることも大切でしょう。まず、自分の気持ちを書き出していくことをお勧めします。自分はどのように感じていますか?寂しいと感じていることは何ですか?心配していることは何ですか?つらいと感じていることは何ですか?このような感情になるのは現在起きていることに対する自然な反応だと受け入れ、自分に正直に、そして優しくしましょう。私たちの体はコロナ禍の不確実性や変化、健康的・経済的な脅威を一身に受け止めており、心に「違和感」を感じてしまうのも無理はありません。また、自分をほめるということも大切です。通常、他の人からほめられるということはあまりありません。だからこそ、一度立ち止まって自分の背中を軽く叩き、「良くやっているよ」と自分自身をほめてあげることが大切です。
 

2.一歩ずつ行動する 

現在、自分がしていることについて振り返ってみましょう。自分がどのようなことにエネルギーを費やしているか確認できるからです。このような場合、私はよくお風呂を思い浮かべて考えます。例えば、お風呂場に活力を得ることができる「蛇口」とエネルギーが出ていく「排水溝」があったとします。そのような場合、「排水溝」から出るエネルギーの量を減らし、「蛇口」を通して得ることができる活力を増やすためにはどのようにすれば良いでしょうか?また、その「蛇口」の数を増やすためにはどのようにすれば良いでしょうか?答えは、その人によって異なります。ある人にとっては、運動や友人との時間、読書など好きなことをもっとやるということかもしれませんし、ビジネス上では、特定のプロジェクトに参加することや特定のクライアントと働くことかもしれません。一方で、「排水溝」から出ていくエネルギーの量を減らすためには、「自分にできること」を考え直してみましょう。例えば、親族に毎日会っていたのを2日おきにしたり、毎日家の掃除をしなくてもよいことにしたりといったことです。他にも例を挙げると、朝一番に必要な事務作業を終わらせておけば、その後、そのことで頭を悩ませる必要はなくなると思います。いずれにしても、自分のエネルギーの使いどころを一つずつ調節し、その結果どうなるのか考えることが大切です。
 

3.状況を視覚化する 

仕事への意欲を失ってしまったときは、もう一度その熱意を取り戻した自分の姿を想像することさえ難しいかもしれません。このような場合、自分の状況や気持ちを視覚化することをお勧めします。静かに集中できる時間を5分ほど取り、熱意を持って働くことができていた自分の姿を思い出しましょう。目に見えるものや聞こえているもの、感じていることに集中し、その過去の瞬間に自分を連れ戻してください。顔中に笑顔が広がり、エネルギーや明るさが戻るのを感じましょう。それは、自分の中にあった感情なのです。毎日少しの時間でも、熱意を持って働いていた過去の瞬間を思い浮かべることが大切です。
 
また、それぞれの時間帯で自分が何を感じているか日記にまとめておくことも良いでしょう。そうすることで、自分に正直で優しい気持ちでいることができるだけでなく、できる範囲で少しずつ自分を変えていくことができます。また、自分がポジティブなとき、つまりやりがいを感じて働くことができるときにどのようなことをしているのかということも確認することができます。自分が気づいていないだけで、ポジティブな気持ちで働くことができているときもあると思います。
 
それでも、仕事へのモチベーションが戻らない場合は、周りに助けてくれる人たちがいることを思い出してください。マネージャーや同僚に相談したり、勤務先の企業が従業員用のカウンセリングサービスを提供している場合は、それを利用してみるのも良いでしょう。
 
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著者

マギー・エバンズ氏
モザイク・コンサルティング、コンサルタント兼コーチ、認定産業心理学者
プロフェッショナルサービスや金融サービス、小売など幅広い分野で国際的な経験を持つ経験豊富なコンサルタント兼コーチ。 認定産業心理学者であるマギーは、研究と実践を組み合わせて、ビジネスの改善を促進するためのソリューションを開発している。
20年以上コンサルタントとして活躍しており、人材戦略と人材開発を専門としている。彼女の初の著書『From Talent Management to Talent Liberation(英語のみ)』が最近出版された。